身体は体温を上げて、増殖するおしっこのチクチクの細菌を退治しようとします。これが免疫システムです。
おしっこのチクチクは膀胱が細菌に感染することによって炎症を起こす病気です。
男性より女性に圧倒的に多い病気ですが、これには男性よりも尿道が短いという女性の体の構造が深く関わっています。
症状としては、トイレに行く回数が増える・排尿後であっても残尿感がある・排尿時に痛みを伴う・尿が白く濁る・血尿が出るなどというものが見られます。
おしっこのチクチクが深刻になり、腎盂腎炎にまで進行しつつある場合には発熱を伴います。
また、腎盂腎炎に進行している時には背中側の腎臓にあたる部分、腰の上付近に鈍い痛みを感じることがあります。
おしっこのチクチクの自覚症状や背中の鈍い痛み、腰痛、発熱などの症状が見られた時にはすぐにしかるべき治療を受けることが大切です。中には痛みなどの自覚症状がないままいきなり発熱するケースも見られるようです。
また、おしっこのチクチクが進行し慢性腎盂腎炎になっている場合には原因不明の微熱が続くというケースが多くなります。
おしっこのチクチクや腎盂腎炎の時に、様々な自覚症状の他に発熱の症状が出てくるのは、体の中で細菌が増殖することに理由があります。
体の中に細菌が侵入すると、
●体は体温を上げることで細菌が増殖するのを抑えようとします。(細菌は低温では活発に動きますが、37度を超えると動きが鈍くなるそうです)
●体温を上げることによって免疫系の活性を促そうとするのです。(細菌とは逆に、身体を守る免疫細胞は、高温のほうが活発に動けるのです)
つまり、おしっこのチクチクが進行しつつある時に発熱をするのは、身体が最近と激しい戦いをしていること。体の防御機能のなせるわざということになるのです。
抗生剤や抗菌剤を内服したり、時には点滴や注射などの治療が必要となってきます。治療を始めれば約一ヶ月で症状は落ち着いてきます。
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おしっこのチクチク治療中、日常生活で気をつけること
●水分をたっぷり摂る
●排尿を我慢しない
●香辛料やカフェインなどの刺激物は避ける
●体力が回復するまでは安静に過ごす
ことなども心がけましょう。